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「没後170年記念 仙がい・センガイ・SENGAI ―禅画に遊ぶ―」
仙がい没後170年丸の内・出光美術館「没後170年記念 仙がい・センガイ・SENGAI ―禅画に遊ぶ―」。

パソコンだと、仙がいの“がい”の字が出ないな。生涯の“涯”から“さんずい”を取った字ね。写真参照。

休日の午後、禅画でも観て放心しよう、と思って行ってきたんですが、放心どころかスーパー・エキサイト状態でしたよ。参った。

仙がいさんは日本最古の禅寺の和尚さんらしいんですが、作品の数々を観れば、庶民に愛されたというのがよく分かります。

写真は展覧会のポスターで、これに使われているのが「指月布袋画賛」。
布袋さんの指(法)に気を取られてると、肝心のお月様(悟)は見えないよ、という意味があるそうです。
こんなに楽しそうにされると、お月様見たくなっちゃうよね。一緒にニコニコしたいもん。

それから禅画の定番、○が描かれただけの“円相画”もありました。今までに見たものは「この円に全宇宙が表現されている」とか「描くものの境地が反映されている」とかいう“まる”でしたが、仙がいさんの“まる”には「これ食ふて茶のめ」と賛が入ってる。まんじゅうですか!
そんな“まる”に気を取られてるくらいなら喰っちまえ、という事でしょうか。カッコイイのう。

そんな仙がいさんも若い頃は精緻な写実系の墨絵を描いていた様で、蕎麦屋に飾ってある色紙みたいな布袋さんの絵もありました。

しかしその隣に展示されていた後期の布袋画の自由なこと!布袋さんのマネをしている子供がちっちゃく描いてあったりして、観ているこちらまで微笑んでしまう。
賛には「世画有法 がい画無法 仏言 法本法無法」。
法がないのがホントの法なんだね。
仙がいさんの絵も画法から解放された所にあるんだ。

私も将来、小理屈から解放されたババアになれるかしら、なんて事を考えたり。

「きゃんきゃん」と鳴いているイヌとか、パイナップルみたいなトドとか、清々しい蘭とか、印象的なものだけでもいちいち挙げてたらキリがない。お寺がある博多を中心にした風景や、四季の風俗なども描いてました。

他に仙がいさんは愛石家だったそうで、石の展示もあったし、硯や筆、矢立なども。

ここの仙がいコレクションは“質、量ともに日本最大級”だそうですので、興味のある方は是非!

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