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YamaRan's:備忘録

「北斎とジャポニスム」
招待券をいただいたので、上野の国立西洋美術館で、「北斎とジャポニスム」展。

行列は出来てなかったけど、思ったより混んでました。
でも、私の心が動かされる作品の前は、なぜかいつも空いているので(笑)、さほどストレスを感じず。休日に気軽にぶらぶら観られて良かったです。

ただ、北斎の人気にあやかって一緒に西洋絵画も観てください!という抱き合わせ感は否めないかな。どちらかというと散漫な印象。気軽さと表裏一体なんだろうけど。
個人的には「別に並べて展示してもらわなくてもいいです(真顔)」という感じ(笑)。

陶磁器やガラス器の展示が意外と多かったので、そういう作品に興味がある人なら、もっと楽しめるのかも。

西洋美術チームで印象に残ったのは:

ピエール・ボナール《洗濯屋の少女》
 パッと見、絵本の1ページみたいだけど、きっと実際には世知辛い現実の一コマ。
グスタフ・クリムト《横たわる恋人たち》
 そりゃ北斎の開けっぴろげな春画と並べられたら、雰囲気あるわなぁ。
エミール・ガレ《八角花器:蛙》
 カエルもいいけどうずまき水紋もいい。
エルンスト・ヘルマン・ヴァルター《菊》
 黒々とした主線。そして菊の絵の横に「chrysanthemum」って書いてある。

常設展は空いてました。
みんなが大好きなモネとかシャガールとかあるのにねえ。

中学・高校とカトリックの学校に行ってたので、聖書の勉強をさせられてたんですが、最もないがしろにしていた学科だったため、全く身につかず、今日みたいに宗教画を観ると思うのです。「なんか、そんなような話、あったなー」って(笑)。
教養がなくて悲しいです(笑)。

キリスト生誕の絵があったのですが、ヨセフと思しきおじいさんが全然喜んでないし、キリスト生まれたてなのに全然生き生きしてない。
サイトで検索しても詳細が出てこないのは新規収蔵作品だからでしょうか。
面白いから詳細知りたかったのに。

まあ、ヨセフのリアクションは分かりますよ。
子供が生まれたとはいえ、明らかに自分の子じゃないからね。

赤ん坊があんまり生き生きしてないのも、宗教画にしたらよくあること、かな。
赤ちゃんなのに“なんかイラっとさせる表情”っていうパターンもあるから、そっちよりはマシだけど。

ティツィアーノ・ヴェチェッリオと工房
洗礼者聖ヨハネの首を持つサロメ
 サロメがおばさん過ぎてビックリ。この人のダンスを観たいとは思わないな。

ヴィンチェンツォ・カテーナ
聖母子と幼い洗礼者聖ヨハネ
 常設展示室に入ってすぐの所に、ロダンの《説教する洗礼者ヨハネ》の像がありましたが、この絵に描かれた“幼い洗礼者聖ヨハネ”が成長するとあのおじさんになるのか、と思うと感慨深いです。

ロダンといえば、《うずくまる女》《私は美しい》《フギット・アモール(去りゆく愛)》など、なんかすごい体勢なのが気になったのですが、《地獄の門》に繋がってるんだね。

ヴィルヘルム・ハンマースホイ
ピアノを弾く妻イーダのいる室内
 順路の終盤、心を落ち着かせてくれる静寂の一枚。
 またハンマースホイ展やって下さい。

余談ですが、2F展示室内のソファでおでこに手を当てて疲れ切った様子のおじさんがいたんですが、なかなかに良い角度を出していました。ロダンの《考える人》にも通じるような佇まい。
横に立っている「順路→」という看板と相まって、出来ることなら写真に撮っておきたいくらいでした。
| 展覧会 | comments(0) | trackbacks(0) |
「斉木楠雄のΨ難」
久しぶりに映画館で映画でも観るか、という気になったので、観てきました。「斉木楠雄のΨ難」。

「軽くてアホで笑えるやつがいいなー」と思ってコレにしたんですが、「軽くてアホ」までは期待通りだったんだけど、思ったほどは笑わなかったかな。

スパマロット」の時も無条件で笑える!って程ではなかったし、「ヨシヒコ」もやっぱり「軽くてアホ」だけど、思ったほどは笑ってないし、福田雄一監督とはあまり相性が良くないのかも。

あとどうしてもアニメ版と比べちゃう。
ビジュアルの再現度はすごいけど、やっぱり海藤くん(吉沢亮)の登場シーンには「ジャッジメント・ナイツ・オブ・サンダー」期待しちゃうし脳内で再生しちゃうし、蝶野雨緑(ムロツヨシ)が「イリュージョン!」って言う度に「そこは“アメージング!”じゃないのか」と。

なんとなくダラダラ〜っと来て「あ、これで終わりですか」という感じ。

でもまあ、照橋さん(橋本環奈)のゲス顔(特に鼻の穴)に免じて良しとするか。

| 映画 | comments(0) | trackbacks(0) |
「アドルフ・ヴェルフリ 二萬五千頁の王国」
東京ステーションギャラリーで、「アドルフ・ヴェルフリ 二萬五千頁の王国」展。

精神病院に収容されてから亡くなるまで描き続けた作品ということで、観ていて辛くなっちゃうとやだな、と思っていたのですが、意外と大丈夫でした。

アウトサイダー・アートの作品って、“止むに止まれぬ感”がひしひしと伝わってくる場合がありますが、この人の場合は、なんというか、脳みそのシワを広げて見せられてる感じ。それも全部じゃなくて部分的に。

きっとそのお陰でしょう、しんどくなかったのは。
全部広げてグイグイ見せられたら、多分気力負けする(笑)。

展示の一番最後にあった、作品に書き込まれた言葉をひたすら読み上げるという映像が、ザ・現代アートって感じで、イイネ!

| 展覧会 | comments(0) | trackbacks(0) |
「ゴールドマン・コレクション これぞ暁斎!」
Bunkamura ザ・ミュージアムで「ゴールドマン・コレクション これぞ暁斎!」。

久しぶりに渋谷へ行きました。
美術館はまあまあの人出でしたが、駅から美術館までの道のりは意外と人が少なかった。
渋谷=人ごみでウンザリ、というイメージがあるので、歩きやすくて良かったです。

カラスを描いた作品ばかりを集めたセクションに、正面向きのヤツ発見。
以前観た《鯉魚遊泳図》もそうだけど、正面向きのインパクトが恐ろしい。
それとも、あれか。何か強迫観念でもあるのか、私。正面恐怖症なの?

《月に手を伸ばす足長手長、手長猿と手長海老》《笑絵三幅対》の猫など、動物が印象深い。
《雨中さぎ》のモダーンさ。

あとは《鬼をおとりに河童を捕まえようとする鍾馗》ね。
河童に尻子玉を狙われているのに顔を赤らめている鬼。
そしてそれを草むらに隠れて見ている鍾馗。
なにこれ、新手のBL(笑)?

人間部門では、《お化けに腰をぬかす男》も良かったんだけど、やっぱり《男をさらう鬼》にさらわれてる男かな。動揺っぷりとスピード感。

《鍾馗と鬼の学校》の前で、30代くらいのカップルの女性の方が男性に「尻子玉とは何か」を説明してあげてました。尻子玉を知らずに一人前の男とは言えないもんな。

悩んだけど図録は買わずに帰る。


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いとうせいこう×須田悦弘トークショー「植物に動かされる僕たち」
東京都美術館講堂で行われた、いとうせいこう×須田悦弘トークショー「植物に動かされる僕たち」に行ってきました。

先日観た開館90周年記念展 木々との対話─再生をめぐる5つの風景」の関連イベントです。

いとうさんと須田さんとは、いいとこ突いてくるなあ、と思っていたのですが、その経緯が冒頭で紹介されました。

司会を務める都美館の方のお話によると、展覧会の準備段階で須田さんに「なぜ植物を彫るのか」と尋ねたところ、「植物に彫らされている」との答え。ん?どこかで聞き覚えが…。“ベランダー”いとうさんの「植物にやらされてる」発言と同じじゃないか!
と、こういう流れで実現したトークショーだそうです。ありがとうございます!

「風媒花→虫媒花→人媒花」という植物の戦略についての話題がやけに盛り上がっていて笑う。
私も多肉植物を育てている時に「コイツ、調子に乗ってんな」と思ったことがあるので、やらされてる感は分かる気がします。

木の生死については、客席にいた舟越桂さんのコメントも含め、色々な考え方に触れて脳の刺激になりました。
あ、舟越作品に“寄生”しても良いとのお許しが出てました、ご本人から(笑)。

大倉集古館の普賢菩薩のケース内に《雑草》を展示した時の経緯(恐る恐る頼んでみたらあっさりOK)と、展示を観た“偉い先生”のリアクション(「ケース内に雑草が!どういう管理をしているのか!」とご立腹→現代美術の展示です→「いいね!」)の話も面白かった。

須田作品がいつも“部分”であることについて、いとうさんが連歌と俳句に例えていたのが印象的。
ちなみに須田さんは一茶がお好きとのこと。

初対面だと言うお二人のトークは、想像以上の盛り上がりをみせ、あっという間の1時間でした。
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